ニゲラ

 西アジアと南ヨーロッパ、中近東が原産である。一年草で、高さ60cmほどになる。インドで最も広く栽培が行われれている。
 ニゲラは「黒い」という意味で、種子が黒いことから名づけられたと言われる。クロタネソウの仲間で、種子をスパイスとして利用する。美しい花を咲かせ、とても繊細な葉をしているため、園芸種も多い。
 17世紀のヨーロッパにおいては、ニゲラの種子は飲み物や甘味料に利用されていた。
 また、インドでは、ニゲラの種子は料理の味つけに広く用いられているが、クミンと混同されることが多く、ブラッククミン、ロイヤルクミンと呼ばれることもある。一般的には「カロンジー」と呼ばれている。
 ニゲラの収穫は、さく果が熟したら、はじける前に摘み取る。乾燥させて砕くと簡単に種子を取り出せる。

※さく果…種子が入った袋状のもの。

ニゲラの使い方

ニゲラは、コーヒーミルなどで種子を挽き、粉末にして用いる。

■ナン
 本格派カレー店に行くとお目にかかれるナンは、土のかまどで焼く北インドのパンである。ニゲラで味をつける。中近東やトルコでも、パンの味つけにニゲラを用いる。
■パンチフォロン
 クミン、フェヌグリーク、ニゲラ、フェンネル、ブラックペパーを原型とする、ベンガル地方のミックススパイスである。
 パンチフォロンのほかにも、インドの様々なミックススパイス(カレーパウダー、マサラ)などに利用されている。

ニゲラの香味

 芳香はさほど強くないが、オレガノに似ている。苦味をもつ。